当院は産科・婦人科を主体に、地域における全世代の女性とご家族の健康を高めるため最先端の医療を提供しております。とくに、不妊や不育の悩みを持つ女性への支援、婦人科疾患をかかえた方の看護、あらゆる年代の女性への健康支援、妊娠・分娩を経て母子とそのご家族が健やかに生活できるような継続的総合支援などに努めて参りました。また、保健・医療・福祉の場で必要とされる高い専門性をもつアドバンス助産師、認定看護師（不妊症看護・感染管理）を養成し、多くの実践面でその実力を発揮しております。

　近年、わが国では少子化、晩婚・晩産・核家族化が進行し、さらには母親の育児不安や産後うつ・子供の虐待などが発生して大きな社会問題となっています。医療機関と地域の関連部門や多職種との綿密な連携により、母子が地域において孤立することなく切れ目のないケアを受けられるよう、地域母子保健向上に貢献できる質の高い看護事業を推進していきたいと考えております。

　看護職が患者さん・妊産婦さんに心を寄せ、より良いケアやチーム医療を提供できますよう、看護管理者として、創意工夫にあふれた人材育成と健康で安全な職場環境・風土づくりに取り組んでまいります。

　女性は全世代にわたって特有の疾患や悩みを抱えやすく、とくに妊娠・分娩・産後は人生の中でも大きなイベントのひとつです。女性が健康でいられることは家族の健康を支えることにもつながります。健康の悩みや不安をかかえた際には、ぜひ当院を気軽にご利用ください。 　　　　　　

看護部長　佐々木浩美