男性不妊症
▲正常精液データ
『子供が欲しいのに、なかなか出来ない』というカップルのうち、半数近くが男性側にも原因があると言われています。決して、『不妊症は女性だけが原因がある』と言う事ではありません。そのため、男性にも早めに精液検査が必要になります。 女性だけの検査をし、治療を進めていたら、男性に原因があると言うケースも少なくありません。治療の一部が無駄になるだけでなく、女性の体に余計な負担を強いることにもなります。
慶応大学のグループにおける健康男児の精子による過去30年間2万人に及ぶ調査では、10%の「精子数の減少」が見られると報告されています。また、同施設の報告では1970年から1989年に比べ1990年以降で強い減少傾向を示しています。
原因として、下記のことが生殖システムに何らかの影響があると考えられています。たとえば、喫煙は精子数を減少させ、運動率の低下を招くと言われています。過度のアルコール摂取はテストステロンや精子数を減少させるおそれがあります。
▲精子減少の原因一例
禁欲期間(射精しない期間)を3日以上空けて来院してください。奥様とご一緒でなくとも、検査が出来ます。
▲ 防音設備のある採精室
▲ 精子専用計算盤
注)参考事項
【精液所見の表現方法】
- ・乏精子症 oligozoospermia : 総精子数3900万未満
- ・精子無力症 asthenozoospermia : 運動率32%以下
- ・奇形精子症 teratozoospermia : 正常形態精子が4%未満
- ・無精子症 azoospermia : 射出精液中に精子が存在しない