性行為感染症
性行為感染症とは、性行為(SEX)にて感染する病気です。クラミジア・梅毒・トリコモナス・カンジダ・淋菌などが挙げられます。
『クラミジア感染について』
近年では性器クラミジア感染症が若い女性に爆発的増加し、推定では100万人に届く勢いと報告されています。実際、クラミジアに感染しても症状が出ないまま経過される方が断然多いようです。気になる方は是非検査してください。
性器クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスという微生物によって起こります。性行為によって感染するため「性行為感染症:STI」の一つに分類されています。クラミジアは主に性器内に感染しますが、咽頭に感染するケースも見られます。
その結果、治療せずに放置されてしまい、パートナーに感染させてしまうケースや症状が重くなってしまう危険性があります。
女性の場合、子宮外妊娠の要因になったり、不妊症の原因になります。また、卵管性不妊症の50~70%はクラミジア感染が原因との報告もあります。
▲クラミジア感染細胞
【クラミジア感染による主な症状】
- ・無症状
- ・膣分泌物(オリモノ)の増加
- ・排尿痛
- ・下腹部痛
- ・性交痛など
【クラミジアが原因で起こる主なトラブル(女性の場合)】
- ★性器感染の場合
- ・子宮頚管炎
- ・子宮内膜炎
- ・卵管炎
- ・卵管組織障害
- ・骨盤腹膜炎
- ・不妊症(卵管性不妊症)など
- ★咽頭感染の場合
- ・慢性扁桃腺炎
- ・慢性咽頭炎など
【診断法】
膣分泌物によるクラミジアDNAの検出。
血液検査による抗体価の測定。
【治療法】
感染が疑われた場合、抗生物質を2週間程度服用します。