子宮筋腫
子宮筋腫は子宮の筋肉(平滑筋)にできる良性の腫瘍です。良性ではありますが筋腫の大きさや場所によって症状が異なり、不妊症の原因の一つにも上げられています。
【年齢】
30~40代に多い。最近では20代の若い年齢層でも見られる。
【筋腫の数】
一個とは限らず、数個から数十個が同時にできることもあります。
【筋腫の大きさ】
小豆大から、大きいものは小児の頭位になることもあります。
【筋腫の種類】
4つのタイプに分けられます。
(1.漿膜下筋腫2.筋層内筋腫3.頸部筋腫 4.粘膜下筋腫)
自覚症状
- 1. 月経過多:月経の出血量が多い・レバー状の血の塊が混じる。
- 2. 激しい月経痛(差し込むような痛み)。
- 3. 下腹部の膨大:筋腫が大きくなった場合。
- 4. 周辺臓器への圧迫:筋腫が大きくなった場合。
- 5. 下腹部痛:筋腫のねじれや圧迫による。
- 6. 不妊:子宮の形がいびつになり、受精卵が着床しにくくなる。
自覚症状
- 1. 問診
- 2. 内診
- 3. 超音波検査
- 4. MRI(核磁気共鳴診断装置)
- 5. 血液検査
- 6. その他(子宮卵管造影・子宮鏡検査)
当院での治療法
主な適応筋腫 | 治療内容 | 入院の有無 | |
経過観察 | 筋腫全般 | 筋腫の状態が小さな時、あるいは症状が軽度の場合、特に治療せず経過観察となります。ただし、筋腫の増大・月経量増加・不正出血増加・貧血等症状が出てきた場合は治療が必要となります。 | 無 |
ホルモン療法 | 筋腫全般 | 筋腫は女性ホルモン(エストロゲン)に反応して大きくなります。エストロゲンの分泌を抑えるホルモンを注射することで筋腫の平均で直径20%、体積50%の縮小が期待できます。主に手術予定の方や閉経が近い方に行います。 | 無 |
子宮鏡下 |
粘膜下筋腫 | 子宮鏡を使用して子宮粘膜内面に突出した筋腫を切除します。子宮口から器械を挿入し実施するため、お腹に傷口ができません。 | 約5日 |
腹腔鏡下 |
漿膜下筋腫 |
腹腔鏡を使用して筋腫のみを摘出します。腹腔鏡を使う事で傷口が小さく、術後に癒着が起こりにくい利点があります。ただし患者様の状況によって開腹手術になる場合があります。従来、開腹手術が必要であった10cm以上の大きい筋腫でも腹腔鏡下手術が可能な場合もあります。 | 約10日 |
腹腔鏡下
腹腔鏡下 |
筋腫全般 | 腹腔鏡を使用して子宮を摘出します。筋腫の取り残しや再発の心配がありません。腹腔鏡を使う事で傷口が小さく、術後に癒着が起こりにくい利点があります。ただし患者様の状況によって開腹手術になる場合があります。 | 約10日 |
腹式子宮摘出術 | 筋腫全般 | 開腹手術によって子宮を摘出します。筋腫の取り残しや再発の心配がありません。 | 約15日 |
経過観察 |
筋腫全般 |
筋腫の状態が小さな時、あるいは症状が軽度の場合、特に治療せず経過観察となります。ただし、筋腫の増大・月経量増加・不正出血増加・貧血等症状が出てきた場合は治療が必要となります。 |
無 |
ホルモン療法 |
筋腫全般 |
筋腫は女性ホルモン(エストロゲン)に反応して大きくなります。エストロゲンの分泌を抑えるホルモンを注射することで筋腫の平均で直径20%、体積50%の縮小が期待できます。主に手術予定の方や閉経が近い方に行います。 |
無 |
子宮鏡下 |
粘膜下筋腫 |
子宮鏡を使用して子宮粘膜内面に突出した筋腫を切除します。子宮口から器械を挿入し実施するため、お腹に傷口ができません。 |
約5日 |
腹腔鏡下 |
漿膜下筋腫 |
腹腔鏡を使用して筋腫のみを摘出します。腹腔鏡を使う事で傷口が小さく、術後に癒着が起こりにくい利点があります。ただし患者様の状況よって開腹手術なる場合があります。従来、開腹手術が必要であった10cm以上の大きい筋腫でも腹腔鏡下手術が可能な場合もあります。 |
約10日 |
腹腔鏡下
腹腔鏡下 |
筋腫全般 |
腹腔鏡を使用して子宮を摘出します。筋腫の取り残しや再発の心配がありません。腹腔鏡を使う事で傷口が小さく、術後に癒着が起こりにくい利点があります。ただし患者様の状況よって開腹手術になる場合があります。 |
約10日 |
腹式子宮摘出術 |
筋腫全般 |
開腹手術によって子宮を摘出します。筋腫の取り残しや再発の心配がありません。 |
約15日 |